マイナンバーと予防接種証明書

 マイナンバーについて、思うところがある人はたくさんいると思う。それはそれでいい。いろんな意見があっていい。だがとりあえず今は賛否については置いておく。そして、新型コロナウィルスの予防接種(ワクチン接種)についても。

 

 私のもとにも、かつてマイナンバー通知カードが来ていた。通知カードが届いてから都合2回引越しをしたので、通知カードに書いてあった番号はいつしか無効となり、マイナンバーカードを持たずにここまで来てしまったという状況だ。

 それが、何をきっかけにかは忘れてしまったが「そろそろ作るかあ?」となって、運転免許証の更新のときに使った自撮り画像があるのでそれを利用してネット上で申請手続きをすることにした。

 今は、カードができたから市役所まで受け取りに来てねという通知待ちの段階である。調べたところ、申請から1ヶ月くらいで届くと書いてあった。混んでるのかなあ。もうすぐ1ヶ月くらい経つような気がするけど……。いつ申請したか、確か申請受付完了の自動返信メールが来ていたはずだから調べてみるかあ?

 

 メールを検索してみる。あった。申請したのは去年の12月25日だ。クリスマスに何してんの?

 個人番号カード交付申請書受付センターから送られてきたメールによると、申請書IDを利用して申請状況照会サービスで進捗状況を調べることができるという。23桁の数字の羅列だが、この文字列が組み込まれた直通(?)のアドレスが書いてあるのでそこから申請状況照会サービスのページに行けばいいっぽい。とりあえずクリックする。

 和暦での生年月日の入力や半角英数字の画像認証を終えて次のページへ進むと、今自分のマイナンバー手続きがどこまで進んでいるかがわかるようになっている。へえ。親切だなあ。このシステムがあるのとないのとでは、電話窓口にかかる負担が桁違いなんだろうなあ、などと思いながら記載事項を見ていく。まあコールセンター業務は外注だと思うけど。

 本当はスクリーンショットを貼りたいところだけど、何か言われたら嫌なので貼らない。申請状況は、[お住いの自治体にマイナンバーカードを発送済]となっている!もう市役所には届いてるんだね?ちなみに発送した日もわかるようになっていて、私のカードが発送されたのは先月19日だったと書いてある。カード到着後、さまざまな準備をしてから交付通知書を発送するから待っててねとも書いてある。準備は順番に行うため数週間程度かかる場合があると。そうだよね、みんな申請してるもんね。しらんけど。

 というわけで、まだ私の手元にはマイナンバーカードどころかマイナンバーカードの交付通知書すら届いていないのである。

 

 そもそも今回なぜ備忘録としてマイナンバーカードのことを書き始めたのかというと、マイナンバーカードを持っていない人が【新型コロナウィルス感染症 予防接種証明書】を交付してもらおうとすると結構めんどくさいことになるということを書いておきたかったから、である。

 調べれば交付に必要な手続きについてはすぐ出てくるが、私の住んでいる市のそれについての説明というかサイトにある説明が非常にわかりにくくて見づらくて大変だったのである。まあ全国旅行なんとか支援とかそういうのを利用する予定等がなければ、そんな証明書も必要ないわけで、大多数の人はそんな面倒なことをやらずに済むんだけどね。

 まず「予防接種証明書がほしいです」ということを保健所に伝えるために、PDFをダウンロードして紙に印刷する。必要事項を書く。封筒に入れる。宛名を書く。切手を貼る。ポストに入れる。これでは書類不備になる。なぜか。[予防接種済証]のコピーを同封していないから。[予防接種済証]って何?予防接種証明書と似た名前だけど、そんなんあったっけ?から始まる人も絶対いると思う。でも心配はいらない。マイナンバーカードを持っていれば、申請から交付までアプリで全て完結する。いいなあ。

 [予防接種済証]というのは、自治体から送られてきた接種券一体型予診票のことである。接種券番号とか、これまでに受けた接種の記録(接種年月日、メーカー、ロットの一覧)が印刷されていて右側に付いていた予診票が切り取られてなくなっているものだ。右側に、何かがあった形跡だけが残っているはずだ。もう全然覚えてないけど、当日の体調とか最近受けた予防接種の有無とか氏名のサインとかなんかいろいろ書いた気がする。それは提出してしまってもう手元には残っていないが、それの片割れ(手元に残っているほう)のコピーをとって同封する必要がある。それと、本人確認書類の写し。運転免許証とか、身分が証明できるもののコピーをとって、それも入れる。

 あとは返信用封筒。自分に届くように、住所氏名を書いて切手を貼る。送られてくる書類はA4サイズ1枚なので重さは特に考えなくていい。定形郵便の普通の料金分の切手を貼ればいい。もう長いこと手紙なんて出してないから、封書を送るときの料金が84円になっていることを今回はじめて知った気がする。ハガキは63円なんだって。これはなんだかんだ毎年年賀状を受け取ったり送ったりしているから把握していた気がする。

 今回、この予防接種証明書を請求しようと思ったのはいざ必要となったときに手続きをしたのでは間に合わない可能性があったので、念のためにとっておこうかなと思ったからだったが意外とめんどくさかった。なぜなら、マイナンバーカードを持っていないから。持っていない奴は必要書類をそろえて、コピーが必要なものはコピーをして、封筒に入れてポストに投函すればいいだけなのだが、間の悪いことに家に切手がなかった。正確には、平成31年のお年玉付き年賀はがきの何等かの景品で引き換えた切手シートの切手しかなかった。平成31年って何年前?

 切手あるじゃん、と思うかもしれないがこの切手……82円と62円なのだ。当時は封書とはがきはこの切手で送れたから。しらんけど。いや本当にしらん。最初、「コンビニで2円切手とか買って……20円切手なんか売ってるんかなあ……めんどくさ……」とか思いながらネットで検索してコンビニで買える切手の種類を調べようとしていた。というか、そう。調べたんだよね。調べて読んだ。

 

news.mynavi.jp

 

 なんで郵便局じゃないのかって?金曜日の夜だったからだよ。そういうタイミングだったんだよ。

 で、結局、夜だったしめんどくさくなって翌土曜日に別の用事で出掛けるついでに郵便局のゆうゆう窓口へ行って切手を買うことになったんだけど、聞いてくれる?手持ちの切手が82円と62円だったから、返信用封筒に貼る用に2円切手を1枚と全部を入れて封をした後に表に貼る用に20円切手1枚と2円切手1枚を買って、それぞれに貼って、なんとなく厚みがあって重たい感じがしたのでゆうゆう窓口の方に重さを量ってもらった。そうしたら……なんと……重量オーバーで84円では送れない重さになっていたんだ……。市のサイトではそんなことは書いてなかった気がする。私の使った封筒(A4が3つ折りで入るサイズ)が大きすぎたのか?もうひとまわり小さいサイズの封筒(B5が3つ折りで略)を想定した説明だったのか?

 水性のサインペンで宛名を書いたせいで郵便番号のところが滲んでいたのもテンションが下がる一因となったが、まあとにかく手間がかかって大変だった。不備もなく、それから1週間程度で予防接種証明書の入った返信用封筒が返ってきたがマイナンバーカードを持っていれば、もっと早く申請していれば、もしくは届いてからアプリで手続きをすればよかったなあ……と思ったという話。いや長いよ。

 

 これ、まだ家にプリンターがあったからよかったけど(黒インクの残量が少なかったので若干色が薄かった気はした)、ない人はコンビニに行ってコピー機でPDFファイルをプリントしないとだし、家のプリンターが複合機じゃない場合もまたコンビニで本人確認書類と予防接種済証をコピーしないとだし、封筒や切手を常備していない場合は新たに必要分買わないといけない。ペンとのりを忘れてもまあ全部コンビニに売っているし、店内に郵便ポストがあるコンビニを選べば投函まで済んでしまうわけだけど。いやあコンビニって便利だね。

 というか予防接種証明書が何月何日までに絶対に必要!とか差し迫った状況でもないのに、「念のため」とか「もしものときに備えて」とかで発行してもらおうとしたのがそもそもの間違いだった説、あるよね。でも唐突にどこかへ行きたくなる可能性はいつでもあるし、そのときに少しでもお得な料金で旅行したいじゃん。でもめちゃくちゃめんどくさかったから、何かの学びになればと思って書いてみた。それだけの話。読んでくれた人も、おつかれさま。オチはない。